公認会計士はNumber風にベイスターズを語る

公認会計士の中で最も横浜ベイスターズファンと自負するファンがひたすらベイ愛を語るブログ。ただそれだけ。

頼れる兄貴ホセ・ロペスについて語りたい

 

 

日本のプロ野球チームには数多くの外国人選手が所属しているが、いわゆる"助っ人外国人"がここまでチームの中心でキャプテンシ―を発揮しているのを見たことがない。

 

 

 

 

 

ホセ・ロペスだ。チームではスペイン語でやんちゃ坊主を意味する"チャモさん"の愛称で慕われる今年37歳のシーズンを迎えるベテラン選手だ。

 

 

 

 

ブランコがいたから、、

 

 

 

ロペスは2015年シーズンからベイスターズで活躍しており、怪我を除き常にベイスターズの正一塁手及び不動のクリーンアップを務める欠かせない選手となっている。

 

 

 

 

今となっては不動のレギュラーとしての地位を確立しているが、2014年シーズンオフに巨人を自由契約となったロペスがベイスターズに移籍すると発表された時、正直ベイファンは「あー、ロペスか。うん、まあ。」くらいの感じだった。

 

 

 

 

これはその年までベイスターズにいたトニ・ブランコという圧倒的な打撃力を有する助っ人がベイスターズにいたからだ。2013年シーズンは打率.333、41本塁打、136打点という圧倒的成績で2冠王に輝いていたが、2014年シーズンは怪我で成績を落としていた。

 

 

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怪我で成績を落としたとはいえ、ファンは2015年もブランコとの契約を継続するものとばかり思っていたので、球団の決定が「ブランコを切って巨人を出されたロペスを取る」だったのは驚いた。

 

 

 

 

巨人時代のロペスは横浜スタジアムでよく打っていたのでベイファンの印象としては強打者感があったが、実際2014年のロペスの成績は打率.243、22本塁打、57打点であり怪我をしていたブランコと同じくらいだ。

 

 

 

一昨年の2冠王をクビにしてスケールの小さい選手をとるのか。。そんな風に思ったことを覚えている。

 

 

 

 

ロペスはバリバリのメジャーリーガーだった

 

 

日本のプロ野球にやってくる海外選手の背景は様々だが、その大半は自国での成績が振るわず契約を新天地に求めてやってくる選手が大半だ。メジャーリーグもしくは傘下の3Aからやってくる選手はそれなりの実績を持っているわけで、少なからずプライドがあり、日本のプロ野球を下に見ている選手は少なくない。

 

 

 

 

ただでさえ言葉も伝わらずチームメートとコミュニケーションが取りづらいにも関わらず、横柄な態度を取っていてはチームにも馴染めない。加えて日本の野球の傾向などの研究を重ねることもしないとなれば、おのずと結果は残せない。そうやって1年や2年で帰国する選手も多い。

 

 

 

 

ゆえに長く日本プロ野球で結果を残してきた名選手は日本の野球をリスペクトし、チームメートに馴染もうと積極的にコミュニケーションを取り、また勤勉だ。ロペスもそんな選手の一人だ。

 

 

 

 

ロペスは元々バリバリのメジャーリーガーだ。シアトル・マリナーズで4年間正二塁手を務めており、オールスターの出場経験もあるスター選手だ。イチローメジャーリーグのシーズン最多安打記録を達成した2004年もロペスの姿がそこにはある。

 

 

 

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マリナーズの主力を数年務めたロペスだったが、2010年以降は成績が低迷し、メジャーリーグ及び傘下3Aのチームを転々とする。そんな中で日本に来たのが2013年シーズンだった。この時すでに30歳である。

 

 

 

 

巨人で日本プロ野球のキャリアをスタートさせた2013年、ロペスはまずまずの成績を残すものの、ポジションなどのチーム事情から2年で解雇となる。

 

 

 

 

DeNA移籍後のロペスは覚醒する

 

 

 

打撃面のスケールの小ささを心配されたロペスだったがベイスターズ移籍後一年目の2015年シーズン打率.291、25本塁打、73打点という好成績を残す。その後数年のシーズンも安定した成績を残し、2017年には最多安打打点王の成績を残す。

 

 

 

ここ数年のCS進出、日本シリーズ進出などのべイスターズの健闘はロペスの貢献によるところが大きい。これはファン全員の総意だ。

 

 

 

 

 

ロペスはリスペクトの気持ちを忘れない

 

 

 

成績的な面もそうだが、チームの精神的柱としての存在感も欠かせない。投手に一番近い一塁手として常に投手への声掛けする姿が印象的で、チームメートやスタッフへの気遣い、リスペクトも常に忘れず印象的なエピソードはたくさんある。

 

 

 

 

ベイスターズはシーズン中密着カメラがついている。シーズンオフにドキュメンタリーとしてまとめるのが目的だが、勝つときも負ける時も、良い時も悪い時もカメラは密着する。2018年シーズン救援に相次いで失敗した山﨑康晃に密着するカメラに対して、「カメラをとめろ!康晃の気持ちを考えろ!」と激昂するシーンがある。しかし後日カメラマンに対し、「昨日は申し訳なかった。あなたがたの仕事はカメラを回すことだと理解しているし、リスペクトしている」と謝罪している。紳士。

 

 

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またロペスは家族のことを一番に考える。常にヒーローインタビューでは家族の支えがあることを言葉にし、2019年シーズンで1000打点を達成した際、ロペスはお立ち台に家族を呼んでいる。

 

 

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 チャモさんを観れるのはあと少し

 

 

日本でのシーズンも8シーズン目を迎え、今年37歳となるロペス。

 

 

 

ベイスターズでのキャリアを終えることを公言、また2020年まではやりたいねと言っていた通り、今年がロペスのキャリアの一つの区切りとなることは間違いないだろう。筒香が抜けた後の今シーズン、精神的支柱としてのロペスへの役割はさらに大きいものになる。

 

 

 

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長い偉大なキャリアに裏付けられる確かなスキル、野球人としての生き方、家族想いの姿勢、チームメート・裏方スタッフへのリスペクト。

 

 

 

 

仮にロペスが現役を引退することになっても、その残してきたものはチームに長く根付くことだけは間違いない。

 

 

 

 

巨人時代でも達成できなかった日本一をこの節目のシーズンで、頼れる兄貴ロペスと心から分かち合いたい。

 

 

 

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