公認会計士はNumber風にベイスターズを語る

公認会計士の中で最も横浜ベイスターズファンと自負するファンがひたすらベイ愛を語るブログ。ただそれだけ。

東克樹のトミージョン手術にあたり投手東の存在を語りたい

 

 

 

 

LINEニュースを何気なく開くとベイスターズのユニフォームが目に飛び込みそしてその記事のタイトルに絶句する。

 

 

 

 

 

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予感が無かったかといえば嘘になるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今永と濵口で若干の麻痺をしている感があるが、2018年ルーキー年の東は衝撃だった。ドラフト時は170センチの小柄ながらコントロールがえげつないみたいな情報だったと思う。技巧派タイプかと思って指名後投球動画を見てイメージと全く違う投球フォームだったことを覚えている。身体を目一杯使ってオーバースローで投げ込んだ後三塁側に倒れるような荒々しいフォーム。本当にコントロールタイプなのかと困惑した。

 

 

 

 

 

当時の会社の後輩の弟が東と対戦経験があるようで、東はエグイっすよと言っていた。

 

 

 

 

 

実際えぐかった。大胆な投げおろすようなオーバースローフォームでズバズバ150キロ近い速球をコーナーに投げ分けて加えてチェンジアップ。えぐい。打てない。

 

 

 

 

 

 

 

2018年のルーキー年、大きな離脱もなく安定したピッチングを続け、特に巨人キラーっぷりを発揮し、2018年11勝5敗154回防御率2.45という成績を残し新人王に輝いた。今永が深刻な不調、濵口が怪我と軒並み先発陣が不調だった2018年シーズンの中で、4位という成績で終われたのは東のおかげといっても過言ではない。

 

 

 

 

いつか打たれるとどこかで思いながら結局負けなしの5勝を巨人から巻き上げたあの姿は2018年シーズンのDeファンの救いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つい先週キャンプ離脱の速報を目にした時、

 

 

「今年も開幕は無理そうか、、」と思った。でもシーズンは長い。彼が必ず2020年の優勝の鍵になる時、チームに必要な時にはきっと戻ってきてくれるはずとぼんやり思っていた。

 

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2019年のプロ2年目を迎える東のピッチングを思い出す。5月6日。調整遅れで開幕に出遅れながらも待望の初登板。この時点でベイスターズは早くも断トツの最下位だった。10連敗からの少し勝ったかと思えばまた連敗。ゴールデンウィークで流れに乗ることはできなかった。その悪い流れを止めるべく、満を持して東克樹が帰ってきたのだ。まだシーズンは序盤。ここで東が流れを変えてくれる。2018年の快進撃を知るファンはそう願っていた。

 

 

 

 

しかも相手は新人王を獲得した2018年にこれでもかというほどカモにしてきた巨人戦。子供も大勢来ているゴールデンウイーク最終戦ハマスタ。会社の先輩と意気揚々とライトスタンドに向かった先で見たのは信じられない光景だった。

 

 

 

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外野スタンドから観ているから球がどうなのかはわからない。でも面白いようにポンポン打ち込まれていくその姿は明らかに2018年のあの東克樹ではなかった。この試合を含めベイスターズは5連敗を喫する。10連敗からの5連敗。借金はいとも簡単に2桁に達した。

 

 

 

 

なにかの間違い。調整ミス。また次投げればいつもの東が帰ってくる。そんな風に特に心配はしていなかった。

 

 

 

 

実際その後ローテを1回飛ばした後は5月だけで中日戦、巨人戦、中日戦でイニングは6、7イニング程度ながら全ての試合で1失点と好投、自信3連勝をあげた。よかった、やっぱり5月6日の登板は本来の姿じゃなかった。ここからチームのローテの柱として大活躍をしてくれる。ベイスターズは5月から少しずつ借金を返していき最下位を脱する。

 

 

 

 

 

しかし6月に入り6日オリックス戦で3回途中3失点で降板した後左手のマメで再調整を余儀なくされる。

 

 

 

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手マメで登録を抹消されたはずの東はなかなか戻ってこなかった。再調整の情報は少なく、何かマメ以外の故障が発生したことが想像された。チームは交流戦で粘り7月に快進撃を見せ、8月に入る頃には広島と2位争いをするまで順位を上げていた。

 

 

 

 

 

その後東が待望の復帰を果たして帰ってきたのは、8月12日のヤクルト戦。この試合では5回2失点の勝ち負け無しながら、8月23日の巨人戦では8回1失点で勝ち投手。この時点で首位巨人とは6.5ゲーム差ながらの単独2位(貯金4)。この試合でマジック点灯に待ったを掛けたベイスターズ。ここから逆転優勝への望みをかけた勝負の秋が始まる予感に高揚感を感じていた。

  

 

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しかし現実は厳しい。次の日、東の登録抹消が報道される。今回はマメではなく肘の違和感。

 

 

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この時多くのDeファンは覚悟したと思う。今年はもう東を見れることは多分ない。勝ってはいたが、去年の姿とは何かが違うことを感じていた。元々ケガの経験があることはドラフト時の情報で知っていた。

 

 

プロ野球ドラフト会議 硬式野球部の東克樹選手が横浜DeNAベイスターズから1位指名 |立命館大学

”東選手 ケガで長期間投げられない時期があり、その時に一度自分を見つめ直し、故障しない身体を作るために体幹レーニングなど基礎づくりに励んだこと。復帰後、投げられる喜びを感じながらプレーできるようになったことが大きかったと思います。体力強化のお陰もあり体重が増え、投球時のステップの脚の位置を変えるなどして球速がアップしました。”

 

 

 

 

 

 

その予感の通り2019年シーズンで東の復帰がかなうことはなく、一方で序盤の大型連敗から見事巻き返しベイスターズは2位でシーズンを終える。

 

 

 

 

 

98年以来の2位以上の好成績はたしかに素晴らしい。地元ハマスタで初のCSを出来たことは歴史上大きなことだ。でも目の前まで優勝が見えていた。20年振りの優勝がそこまで見えていたのだ。競り負けた2位がこんなに嬉しくないものなのか。東がいれば、あの9月の巨人戦直接対決で東がいてくれれば、ハマスタのライトスタンドから原辰徳の胴上げを呆然と見つめながら、そう考えられずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年はレイズ行きを決めた筒香がいなくなる。でも東が長い休養期間を経て完全復活を遂げて帰ってくる。2020年シーズンにおけるDeファンの東への期待値は決して小さくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

そう信じていた中でのトミージョン手術の知らせ。復帰は早くて2021年夏以降になるだろう。

 

 

 

 

 

 

2020年のシーズン、楽しみにしていた東の快投が見れないことが決定したファンの失望は大きい。でもDeファンはいつもポジティブだ。

 

 

 

 

「ケガをダマしだましやっていくよりはいい」

「また来年か再来年パワーアップして巨人キラーとして帰ってきてくれ」

 

 

 

 

 

 

 

人生の大部分を野球に、投球に捧げてきた選手にとって肘にメスを入れることの決断の大変さ大きさは計り知れない。一般人には想像することも難しい。この決断をファンは真摯に受け止めることから始めたい。

 

 

 

 

 

 

早く見たい。東のピッチングが見たい。その思いを温めながら一番辛いであろう東を応援し続けるファンでありたい。

 

 

 

 

 

いつか来る東の復帰登板、そしてヒーローインタビューに向かうのその背中に満員のハマスタから全員でおかえりと言ってあげたい。そんな日を心待ちにしながら彼の帰りを待つことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう怪我人出ませんように。