公認会計士はNumber風にベイスターズを語る

公認会計士の中で最も横浜ベイスターズファンと自負するファンがひたすらベイ愛を語るブログ。ただそれだけ。

2014年に君臨した三上朋也を覚えているか

 

 

まだ親会社がTBSからDeNAに変わって間もないDeNAベイスターズ黎明期の2012年から2015年、チームは6位、6位、5位、6位と沈み続けるが確実に魅力ある選手が台頭し何かが変わろうとしていたあの時代。多くは語られないが魅力が詰まった忘れられない年がある。

 

 

 

三上朋也がストッパーに君臨した2014年シーズンである。

 

 

 

 

三上は現在チームの選手会長を務め、ブルペンリーダーを務めるベイスターズ投手陣の兄貴的存在だ。今年31歳になり、7年目のシーズンを迎える。

 

 

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アマ時代三上朋也。大学社会人とエリート街道を進む。

 

 

 

 

三上は岐阜県立岐阜商業高校で2年生の時に一度甲子園に出場している。投手に転向したのは3年生の時だ。高校卒業時はその打力と190センチを超える恵まれた体格に投手まで務める強肩を買われて複数の球団が"野手"として獲得を目指したが、投手に拘る三上は法政大学に進学し、東京六大学野球に身を投じる。

 

 

 

六大学リーグでは通算10勝8敗、防御率2.52という成績を残すがドラフト指名は受けられず、大学卒業後は名門JX-ENEOS野球部へと進む。ここで2年目の際には先発投手として活躍し、JX-ENEOS都市対抗野球大会の連覇に貢献する。

 

 

 

そして見事2013年のドラフト会議にて横浜ベイスターズから4巡目で指名を受け、ついに24歳でプロ野球の門戸を開くのである。

 

 

 

 

いきなりの抜擢に驚かされたファン

 

 

 

三上の初登板は2014年シーズン開幕後すぐ訪れる。3月28日のヤクルト戦で2番手として登場。この試合含め、8試合12イニング連続で無失点に抑える活躍をやってのける。そして開幕からクローザーを任されていたソーサ(山口俊もたしか開幕不調で先発転向したのもこの年)の代役として「人生で初めて」というクローザーを任される。

 

 

 

圧倒的だった。打者を見下すような威圧感。まさに君臨していた。上手投げと横手投げを使い分け、キレキレの直球をバシバシ投げ込み、キレキレのスライダーで打者の腰を引かせ三振を量産する。しばらくベイスターズでこんな強気にキレキレの投球をする中継ぎピッチャーがいなかったのもあって(完全に山口のイメージだが)、ファンは三上にすぐ惚れた。

 

 

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結局この年三上はシーズン最後までクローザーをやり遂げ、65試合登板し防御率2.33、21セーブと13ホールドと堂々の成績を残す(新人王は圧倒的得票差でカープの大瀬良)。チームは4月の大量の借金が響き最終的に5位に終わったものの、5月以降は勝率が5割を1回も切らないという快挙で、チームは確実に強くなっていったことを感じさせたシーズンだった。

 

 

 

 

DeNAの躍進は三上と共にあり

 

 

 

2015年シーズンも当然引き続きクローザーとして活躍してくれると思っていたが、春先の故障で出遅れてしまい、その間にこれまたその年のルーキーの山﨑康晃がクローザーとして定着してしまったので、以後三上はセットアッパーとして投手陣を支えている。

 

 

 

2015年は結果21試合の登板にとどまったが、2016年は59試合、2017年は61試合(この年少し調子崩してた)、2018年は65試合と大車輪の活躍をしている。調子を崩す年もあるがこうやって継続的にどこの場面でも登板して安定的成績を残せる選手はなかなかいない。三上と共にベイスターズは成長し、この間初のCS、18年ぶりの日本シリーズ進出を果たしている。ここ数年の躍進は三上抜きでは語れないのだ。

 

 

 

 

セットアッパーとしての役割がメインだが、お呼びがかかれば負け試合だろうが敗戦処理だろうが黙々と打者を斬り続ける。様々な場面でこの数年三上が投げ続けていることはファンは見ている。

 

 

 

だからファンもチームメートも三上が大好きだ。人間的信頼も厚く、ブルペンではリーダーを務め、チーム全体としては選手会長も務める器だ。ファン目線から見ても三上はめちゃくちゃいい人だ。2月の沖縄キャンプ行けばわかる。

 

 

 

 

2020年の三上の復活をファンは心待ちにしている

 

 

実は三上は長年の勤続疲労から2019年は肘のクリーニング手術行っており、6試合の登板に終わっている。

 

 

 

21年ぶりの優勝に迫っていた2019年にその場に入れなかった分、悔しい思いも感じながらも三上は冷静だった。これからも長く続くプロ生活、自分の身体と向き合って最善の選択を選ぶこと、そして第一線で活躍できなくてもチームと自分を客観的に観て腐らずにやっていける感覚を再確認したという。肘はもう、完治している。

 

 

 

また一回り成長したチームに頼れる兄貴が帰ってくる。2年ぶりに見る三上は、頼れる兄貴は今年ファンに、また一つ大きくなった三上朋也を見せてくれるに違いない。